セミの事を調べると、こんな事が書いてあるページを見つけました。
セミの死体が、道路に落ちている。
セミは必ず上を向いて死ぬ。昆虫は硬直すると脚が縮まり関節が曲がる。そのため、地面に体を支えていることができなくなり、ひっくり返ってしまうのだ。
死んだかと思ってつついてみると、いきなり翅(はね)をばたつかせてみたりする。(←これを体験してトラウマです・・・)
最後の力を振り絞ってか「ジジジ……」と体を震わせて短く鳴くものもいる。
別に死んだふりをしているわけではない。彼らは、もはや起き上がる力さえ残っていない。
死期が近いのである。(・・・なるほど。この一行を読んで、自分の身勝手さや相手の事を想う気持ちを忘れていた、と自己嫌悪)
仰向けになりながら、死を待つセミ。彼らはいったい、何を思うのだろうか。
彼らの目に映るものは何だろう。(せめて、最後に映る景色は、頑張ってよかったと思えるものであってほしい・・・)
澄み切った空だろうか。夏の終わりの入道雲だろうか。それとも、木々から漏れる太陽の光だろうか。
ただ、仰向けとは言っても、セミの目は体の背中側についているから、空を見ているわけではない。
昆虫の目は小さな目が集まってできた複眼で広い範囲を見渡すことができるが、仰向けになれば彼らの視野の多くは地面のほうを向くことになる。
もっとも、彼らにとっては、その地面こそが幼少期を過ごした懐かしい場所でもある。